目標って決まってないといけませんか
一時期トップダウン的な考え方をすごく取っているときがありました。
〇〇を達成したい

っていうのがまずあって、
そのためには・・・まず、これ
そのためには・・・次に、これ
そのためには・・・その次に、これ
って、いろんな物事を合理的にかつ最短距離でやっていく道筋を考えて一つずつクリアしていく、そんなかんじです。
でね、これって本当に効率を考えるならとってもいいやり方だし、
そうやって、まず達成するものを決めた方がバリバリこなして一歩ずつ進めるひとも確かにいるんです
でも、そうじゃない人もいるんですね。
こないだ、生徒さんとラインで会話してて、その生徒さんはほんとに面白くって
夏休みに宮島まで自転車で行ったって言うんですよ
しかも、広島駅を経由して🚴
地図でいったらこんな感じ
走行距離36.4kmですよ
8時間かかったって言ってましたし。
冷静に考えて、アホです。
うん。
でも、もしうちの息子

が

やりたい
って言ったら、

お、おう!行って来い!
って言うかな~って思うんです。
でね、その生徒さんに

その時はスマホ持たせてナビを使わせるわ

って言ったら、

先生、それじゃおもんない(面白くない)

って、その生徒さんは言ったんです
もうね、私は自分をすごく反省しました。

ああ、(わたしは)楽しむ心を忘れかけてるな

って。
時間とか効率の良さって、確かに大切ですけど、
その、意味のない行動とか、意味のないアクシデントとか、事前に調べないからこそある出会いとか驚きとか、そういうのをその生徒さんは楽しむ力があって
それは、決してトップダウン思考では出ないことですよね。
事前に行き方調べて、周到に準備して・・・ってやったらたしかに効率よくゴールにたどり着けるかもしれないけど
急に「ちょっと行ってみようや!!」とかなって、道もわからないからすごく遠回りして、くったくたになって、ついでに親にも迷惑かけて・・・って
子どもならではの贅沢な時間の使い方かもしれませんが
大人にも大切なことを教えてくれている気がしました。
確かに、賢い行動とは言えないです。
行き当たりばったりだから。
ミスもロスも多いですし、でも振り返ってみたら私の人生もそんな感じだったなって思います。
✔ 高校進学も行きたいところが別になかったから行けそうなところで選ぶ
✔ 特にやりたかったわけじゃないけど、テニス部のマネージャーが楽しくて勉強そっちのけでクラブに出る
(しかもマネージャーだからプレイはしない

見てるだけ)
✔ センター試験で、絶対に取れるはずの現代文で大コケして、第一志望落ちる
✔ 毎日、ワイドショーを見ながら勉強していたらそのワイドショーでやってた話題が2次試験の小論文の課題に出て地元の公立大学に合格する
✔ カウンセラーになりたいと思っていたけど、臨床心理士の取れる大学院には行かずにそのまま大学の付属大学院に進む
✔ 研究に参加してたら、そこの先生の知り合いのカウンセリングルームで常勤で働くチャンスをもらう
✔ 働いてたら人間関係で悩んで辞める
✔ 中学のときの恩師に「お前、暇なら学校で数学教えれや」って言われて中学校で数学非常勤講師になる
✔ 大学院の恩師に看護学校と短大の講師を紹介してもらう
✔ いろんな人と出会って、マインドマップがやっぱり好きだからマインドマップインストラクターになる
全然おもしろくもなんともない私の経歴ですが、
〇〇だからまずこれからしよう

ってなったことは大きなことではあまりなくて、本当に面白そうなことに首突っ込んでたり、必要とされたから気軽に始めたことが思いがけず続いたり、そんな感じです。
去年の10月くらいから、東大生を中心とするYoutuberのクイズノックの動画をめっちゃ見ているんですが
東大生クイズ王・伊沢拓司を中心としたメンバーが、ガチンコクイズや盛り上がるゲーム、激ムズ入試問題など様々な無理難題に対し、頭脳と根性で挑戦していくチャンネルです。勉強動画もあるよ!
東大生の人が時々何を学んでいるか言うんですが、そのほとんどが
面白そうだから
って言うんです
誰かの役に立ちたいとかそういうんじゃなくて、
ちょっと興味があって、やってます
って。
まあ、それだけじゃないとは思いますが、でもそれで十分かなって思います。
ちょっと興味があるを広げていって、どんどん深めたいなら深めればいいし、
途中で飽きたり、違う興味が湧けばそっちにいけばいい。
これって、「自転車で宮島」とあんまりかわらないな~、って
あんまり効率よく生きることを目指さなくていいかな~って思ったりします。
何をしたいか、が見つからなければとりあえずよさそうなところに行ってみる。
そういう、ボトムアップの生き方でもいいんじゃないかなって。
好きなことがみつかっているに越したことはないけど、
別になくたって、目の前にあるものを一つ一つやってみればいいし、時には寄り道だってしてみたらいい。
そのうち見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。
でも、見つからなかったとしてもそれは悪いことじゃない。
目の前にすえられたものに集中することの方が、やりたいことが見つかることよりも幸福感を得られるかもしれない。
いろんなことをやってみないとわからないこともあるし。
って、そんなわけで受験シーズンがいよいよ本格化
効率よく生きるのも悪くはないけど、とりあえず「おもしろそう」で動いてもいいな、って思います
(親に心配かけるのはほどほどにして。)
頑張れ受験生
まとめ
やりたいことが見つかったらラッキーくらいで暮らしていていいと思う。
2019年は発達障害の子の高校大学専門学校生活もサポートしてみたいな~。
今日の1問
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含蓄
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不登校・発達障がいの子どもの家庭教師きらぼし学舎
植木希恵
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